秋川水系盆堀川千ヶ沢石津窪
2020年6月20日(土)(日帰り)
S(L)、Y、T(記)
武蔵五日市7:34/タクシー7:40=伝名沢出合8:00~千ヶ沢林道入口8:25~石津窪出合8:35/9:05~末広の滝10m9:30~2段の滝13m10:15~25m大滝10:50~7m滝11:40~ケルン12:30/12:55~臼杵山13:50/14:00~元郷15:20/バス15:26=武蔵五日市
コロナ明けの初山行として、6月13日に足慣らしに石津窪、6月20日に裏丹沢伊勢沢を計画していたが、13日は残念ながら雨で、沢の代わりに、久し振りに武蔵小金井駅近く行きつけの居酒屋で作戦会議兼昼呑みとなった。20日は梅雨の合間の晴天で、石津窪へ繰り出すこととなった。
久しぶりの山行なので、体力温存、時間節約のため盆堀林道を出来るだけ石津窪の入渓点近くまで行きたいと、武蔵五日市駅7:40にタクシーを予約しておいた。昨年の台風のため林道が一部崩落しているとの事で、タクシーは伝名沢までしか入らず、そこから石津窪入渓点まで35分ほどの林道歩きとなった。途中千ヶ沢への分岐手前で2、3匹のウリボウに遭遇。その内一匹がYさんを親と勘違いしたのか、そばを離れない。本当の親が出てくるのではないかと気が気ではない。追い払うが逃げる気もなく、ひたすら着いて来る。
8;35入渓点着。沢の支度中もウリボウはYさんのそばを離れず、ザックに鼻をつけブヒブヒ言っている。
9:05入渓。すぐに小さな淵がある。ウリボウはここをすいすい泳いでついて来る。しかしそのあとの2m程の小滝を通過し振り返ると、さすがのウリボウもこの滝は登れなかった様で、姿はなかった。これぞ獅子返しの滝。
9:30末広がりの滝(10m)。Yさんリード。問題なく通過したが、今年最初の沢なのでリードは少々緊張したと思う。
10:15 石津窪の核心ではないかと言われている2段の滝(8、10m)。Sさんリード。残置シュリンゲが2本ぶら下がっている。先ず滝右手の最初のシュリンゲ末端にランニングを取り、更にその上にマッシャーでもう1つランニングを取る。このシュリンゲはいかにも古く体重をかけるのは怖い。そこでシュリンゲ右手のクラックにカムでもう1つランニングを取り、エイやと、左上の2本目のシュリンゲ方面に這い上がるような感じ。2本目のシュリンゲにもマッシャーでランニングを取り上部に抜ける。2本の残置シュリンゲとSさんの長い手足のお陰で、ここも難なく通過。
10:50 大滝(25m)。Tリード。滝の右手を直登。下部は傾斜も緩やかでホールド、スタンス沢山あり問題なし。中段のテラスで滝を左上するルートが優しそうに見える。滝上部右手に残置シュリンゲがあり、これを利用すれば左側の滝中まで行けるが、その上が良く分からない。残置ハーケンも確認できず、ビレーが取れそうなクラックも良く見えない。高度感もあり、また上部は勢いよく水しぶきをあげており、結構立っている。落ちたらかなり痛そうだ。そこで右へトラバースしようと試みる。2か所カムでランニングを取るが信頼性は薄い。トラバースで落ちてカムが抜けたら、振られて岩に打ち付けられると思うと、どうしてもためらいが生じる。30分くらいあれこれ思い悩んだが、安全第一と、テラス辺りの残置ハーケンにカラビナを残置し、これを支点にクライムダウン。結局、滝右手を高巻した。Yさん、Sさん、さんざんお待たせした挙句高巻で済みませんでした。
ここを過ぎれば、後は幾つかの小滝があるばかりで快適な沢歩き。12:30に終了点のケルン着。沢の装備を解き、臼杵山への登山道に出る。
13:50臼杵山。15:20元郷バス停着。15:26定時に武蔵五日市行のバスが来た。
つづら岩帰りに寄る駅近くの居酒屋はまだ閉まっていいたが、電話で催促して早めに開けてもらい、16時過ぎにはビールで乾杯。素晴らしく効率的で、楽しい沢登りでした。そして、あのウリボウは本当にかわいかった。
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