風と小雪の蔵王スノーシュー
【日 時】 2023年2月4日~5 日
【場 所】 蔵王
【メンバー】Ez・Au・Kk・Ik・Nh・Eb・kd(他 6 名)
【行 程】 4日 曇り時々晴れ 東京 8:08=山形着 11:04=山交バス=蔵王温泉バスターミナル着 11:40= 歩=国民宿舎竜山荘 11:55 着
山形市内の雪は少なく、いささか拍子抜けしたが、蔵王高原が近づくにつれ道路脇の雪壁 が高くなって気分も高揚してくる。宿で昼食をとり、周辺の雑木林でさっそくスノーシュ― の足慣らしである。一年ぶりの装着に手間取る。これでは明日の本番がおもいやられる。 それでもいざ新雪に足を踏み込むとパウダースノーの感触がたまらない。皆、それぞれゆる やかな起伏のアップダウンを楽しんでいる。鹿の足跡をみつけたりして、明日への期待がふ くらむ 2 時間弱の歩行トレーニングでした。
5日 曇り時々小雪のち晴れ 蔵王山麓ロープウェイ乗り場 8:10 集合=樹氷高原 9:00 着=ロープウェイ乗り継ぎ=地 蔵山頂駅 9:30 着―蔵王地蔵尊―地蔵岳山頂 9:56 着―樹氷原を スノーシュー散策―樹氷高原駅 12:15 着=蔵王山麓駅 12:50 着―竜山荘 13:15 着 蔵王温泉バスターミナル 15:00 発(臨時便)=山形駅 15:30 着=山形駅 17:05 発=東京 駅 19:48 着
週末ということを考慮してロープウェイ乗り場での集合時間を早めた。現地ガイド 3 名と 顔合わせ、挨拶。切符売り場ではすでにAuさんが早々と並んで皆のチケットを購入してく れている。ロープウェイを乗り継ぎ 1,663mの地蔵山頂駅へ。
気温は建物の中でマイナス 9.7 度である。たまらぬ寒さ。外から冷たい風が吹き込んでくる。建物の中での身支度だ。 かじかんだ指先ではなかなかスノーシューの金具が締め付けられない。 昨日のトレーニングでリーダーが手袋をして装着できるようにしておかないと、といった 言葉が思い起こされた。 現地ガイドの先導で強風の樹氷原へ歩き出す。やせたスノーモンスターとの遭遇である。 気候変動によるものか、蛾の幼虫やキクイムシの食害により山頂付近のアオモリトドマツ は立ち枯れて,ここらでは太ったモンスターがみられないようである。 ブリザード並みの強風の中、蔵王地蔵尊まで歩いた。台座を入れて 2.3mの高さがあるらしいが、積雪で肩から上の頭しか見られない。このあたりで1.8mくらいの積雪なのだろう。 ガイドは我々を気遣ってジグザグに地蔵岳山頂を目指していく。 目開け帽やゴーグルがないとこの寒さには耐えられない。皆、口数少なく黙々と歩を進めて いく。そんな中、Yさんの足取りがおぼつかない。異変を察知したガイドが高山病かもしれ ないとガイドの一人が付き添い下山することとなった。 強風に、ほうほうの体で地蔵山頂についたが寒さで誰も記念撮影をする人もいない。ガイド が晴れていれば、ここからは朝日連峰・月山・鳥海山がのぞめると説明するが、皆は一刻も 早く、肌を刺し吹きすさぶこの山頂から立ち去りたい気分でいる。 やっとの思いでそこから下り樹氷原に入りこめた。ブリザードの吹きつける締まった雪 面には風紋が描かれ見事だったが、風の弱まった樹氷原はふかふかのパウダースノーであ る。緊張感から解放されて皆の表情に笑顔がもどっている。青空ものぞき振り返れば、樹氷 がまぶしく輝いている。
来てよかった、と幸福感に浸った瞬間である。 当初の予定では鳥兜山へ向かうはずであったが、グループ行動では体力の弱い人に合わせていくので、このまま樹氷原を進み高原駅に下りたいとの提案がだされた。 もう少し距離を延ばしたいと思った人もいたに違いないが、下山時に何度も転倒する人 がいて、その提案をうけいれざるを得なかった。(その人は途中からスキーゲレンデの脇を ガイドとおりていった。) 傾斜もさらに緩やかになり、視界も開けてきた。ガイドから各自、自由にふみ跡のないところを歩いてかまわないと伝えられ、皆、思い思いのルートを探っていく。パウダースノー とこの解放感、充実したスノーシューハイクが楽しめました。 途中下山した Yさんも回復して宿でくつろいでおり、全員無事でなによりでした。
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