仙丈ケ岳
日 時:2023年7月30日(日)~8月1日(火)
場 所 南アルプス 仙丈ケ岳
参加者:SW(L)他4名
天 気 晴・曇り
行 程:
7/30(日)武蔵小金井駅10:55→飛田給駅11:05→調布IC11:15→談合坂SA 11:50/12:25→伊那IC14:00→仙流荘15:00
7/31(月)仙流荘7:20…仙流荘バス停8:05→大平山荘8:55/9:15…鋸岳榛の木展望台9:37…藪沢大滝10:15…丸太橋10:45/11:00…藪沢小屋分岐12:12/1217…馬の背ヒュッテ12:25/13:00…丹渓新道合流13:15…仙丈小屋14:10/14:40…地蔵尾根合流14:48…仙丈ヶ岳15:15/15:25…仙丈小屋分岐16:00…仙丈小屋16:10 [歩行時間:約7時間(含休憩、撮影)]
8/1(火) 仙丈小屋6:15…仙丈小屋分岐6:30/6:45…八合目7:05…小仙丈ヶ岳7:30/7:45…藪沢大滝の頭(五合目)8:45/8:55…北沢峠・長衛小屋分岐(二合目)9:51…北沢峠10:25/11:50[臨時バス]→仙流荘12:35→高遠さくらホテル(日帰り入浴)13:05/14:15→七面亭(高遠そば)14:20/15:00→諏訪IC15:50→府中IC→中河原駅17:50→国分寺→武蔵小金井18:30 [歩行時間:約4時間10分(含休憩、撮影)]
7月30日(日)晴
中央高速は、日曜日ではあったが昼前だったのでスムーズ走り、伊那ICから桜の高遠城址を通り仙流荘に到着。仙流荘は立派な旅館で、冷房完備の部屋と、気持ちの良い温泉、美味しい食事でのんびりとできた。
7月31日(月)晴時々曇り <藪沢コース、重幸新道>
6:05発の一番バスには、40人ほどの登山客が並んでいたが、我々は、朝食を食べてから、8:05発の二番バスに並んだ。マイクロバス一台分位の人数を乗せて出発した。狭い林道をクネクネと走りながら、運転手さんが観光ガイドも兼ね、要所、要所では、停車して写真撮影の時間を取ってくれる。鋸岳の鹿の窓、山側に咲くヨツバヒヨドリに群れるアサギマダラなどなど。1時間弱で大平山荘に到着。
身支度を整えて出発。晴天だったが、日差しを遮る樹林帯の道を穏やかに登ると展望台で、鋸岳が望める。だんだん急坂となるが、周りの苔の緑が鮮やかで、真っ白なギンリョウソウがあちこちに。尾根を乗り越えると右に沢の音が聞こえ、大滝があるらしいが、滝見台への道は崩壊のために通行止め。藪沢沿いを登って行く。足元には、いろいろな小さな花が咲いている。と視界が開け、沢を丸太橋で左岸にわたる。振り返るとV字谷の向こうに、真っ青な夏空に白い雲の下に甲斐駒ヶ岳が大きく聳えている。ここからは、沢沿いの岩がゴロゴロした道を登っていくが、所々に高山植物がみられるようになり、撮影に忙しい。藪沢小屋分岐から沢を離れて少し登れば、ダケカンバ林の中の馬の背ヒュッテに着き昼食とする。眺望はない。ベニヒカゲがひらひらと飛んでいる。小屋では、ペンキ屋さんが、足場を組んで作業中。毎日、上ってくるのかしら?
エネルギーを補給して出発。周りには鹿よけのフェンスがあるが、フェンスの中には、マルバタケブキがいっぱい咲いている。かつてはお花畑だったのだろう。一登りで馬の背との鞍部につく。ここからは、ハイマツの稜線を登って行く。大きな藪沢カールの向こうに仙丈ヶ岳がやっと見えてきた。カールのなかの仙丈小屋も見える。稜線を離れ、カールに下っていく。周りはチングルマのお花畑。もう花は終り、ピンク色の実になっている。黄色いウサギギクがかわいらしい。水場をまわりこむと仙丈小屋に到着した。小屋の前は広場になっていて、正面には甲斐駒ヶ岳が聳えている。
荷物を置いて仙丈ヶ岳に。小屋の後ろからカールのガラ場を登り稜線に出る。紫が鮮やかなチシマギキョウ、終わりかけて赤っぽくなったイワウメを眺めながら岩の道を登っていくと3032.9mの仙丈ヶ岳山頂に到着した。南西には大仙丈ヶ岳(2975m)、北東には小仙丈ヶ岳(2864m)を従えている。また、北側に藪沢カール、南側に大仙丈沢カール、東側に小仙丈沢カールが見通せ、ハイマツの緑の海が広がり穏やかな風景である。上空は灰色の雲。富士山は雲の中。白峰三山も頂上は雲の中。明日に期待して下り始めると、岩の隙間にウスユキソウが咲いていた。周回コースから仙丈小屋に戻った。
夕食後、広場で空を眺めていたところ、北東方向に、上へ上へと成長していく(やる気のある)入道雲があり、雲の中で稲光が何回も光った。奥秩父や甲府あたりだろうか、雷雨だったのかもしれない。
8月1日(火)曇り時々晴、帰り雷雨のち曇り <小仙丈ヶ岳コース>
午後から雨や落雷の予報が出ていたので、予定を1時間ほど早めて下山することにした。小屋前からは、上空は曇っているものの、北アルプス・槍、穂高や、中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳が雲海の上に遠望出来た。昨日下った道を登り、分岐から仙丈ヶ岳に少し戻った展望広場から、日本の1,2,3、富士山、北岳、間ノ岳が並んでいるのが望めた。鳳凰三山・地蔵岳のオベリスクもはっきり見える。
小仙丈ヶ岳を目指して下る。少し平らになると八合目。小仙丈沢カールの上。明るい曇り空で日差しが無く、しかも眺望抜群で快適。露岩帯を登り小仙丈ヶ岳に到着。正面に甲斐駒ヶ岳、振り返れば仙丈ヶ岳。富士山と北岳も。この眺望はここまで。
下るに従い、ハイマツが高くなり、森林限界を通過して、コメツガやシラビソの森となり、足
元にはゴゼンタチバナが咲いている。藪沢大滝の頭(五合目)に到着。登ってきた人が休憩している。ザレた道や岩の道、鉄の階段など、注意して森の中をひたすら下る。平らになると二合目の分岐。真っすぐに尾根道を行く。少し登って下れば、歩き易い広めの土の道。ハイキング気分だが、油断は禁物。北沢峠に無事に到着した。
バスは行ったばかりで、待合所のベンチには番号が貼ってあり、1~5に荷物を置いてぶらぶら。折り返しのバスが登ってきて待機しているとか。乗客が1台分になれば臨時が出せるらしい。下ってきた人がだんだんと集まりだし、臨時バスが出ることになった。快晴の北沢峠から早めに下りることができた。
仙流荘を出発し、日帰り温泉や高遠そばを満喫して、杖突街道経由で諏訪ICから中央高速に。空がだんだん怪しくなり、甲府あたりで激しい雨と雷。しかし、渋滞することもなく、小仏トンネルを抜けると小雨に。無事に帰宅できた。
初めての仙丈ヶ岳だった。3つのカールを擁し穏やかな感じで、「南アルプスの女王」と称されるのが分かるような気がした。今回は、沢コースから山小屋に一泊して尾根を下る、変化に富んだコースで、また可憐な高山植物にも出会えた。天気にも恵まれ、素晴らしい眺望と夏山を楽しむことが出来た。
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