日和田・岩トレ ロープの”復讐”そしてついにクライミング
場 所 奥武蔵・日和田山
参加者 S(L)・T・Y・SN・U・M・SK・A(記)
前回のナイトハイクでのロープワーク惨敗を克服すべく日和田山での実習に参加した。
前日までに結び方の復習をしておこうと思ったが、案の定電車の中で以前に配布の結び方マニュアルに目を通すのが精一杯だった。
冬の小春日和を思わせる天候、予想通り駅はヘルメットを持った若者が沢山。
早く行かなければ場所が無くなると分かってはいたものの、生理現象には抗えずモタモタしているうちに思った通り目ぼしい岩場はほぼ満員御礼状態であった。
二班に分かれ、それぞれ御前午後と課題を交代し、取り組むことになった。
まずはほとんど私には難行に近いロープワークの復習。悲しいかなロープに復讐されている心境だ。基本的なエイトノット・グローブヒッチ・ムンターヒッチと簡易ハーネス装着の手順を確認し、実際に立木や岩場にロープを結び支点を取ること、その際の自己確保の方法などを学び各々実際にやってみた。また、通行困難な地点や急な傾斜のある所を負傷者メンバー(例えば片手が使用できない時など)が困難なく通過できるためのサポート方法についてもお互いが下降者役・サポート役を想定しながらやってみた。
実際の山行ではほとんど使うことが無いかもしれない。でも、例えばいつか孫と出掛けて通過できそうにない箇所が出てきた時、この技を使うことが出来ればなかなかじゃない?
などと想像してしまうと自然に身が入るのが我ながら可笑しかった。
木立の中は、風が吹きすさぶことがない代わりに日陰で薄ら寒い。どんどん冷えてくるので昼食もそこそこ、午後からの取り組みは、何とクライミングだ。本来の目的は、岩場登下降、懸垂下降がメニューであったが、ここでクライミングの体験をすることになろうとは。山歩きをする自分には敢えて求めない限りそのようなことはないだろうと思っていた位だから---。
そんな訳でクライミングの際の自己確保のためのロープワークを一から教わることになるが、岩場を前にそのような時間を割いていただかなくてはならないことが勿体なく大変申し訳ない思いであった。怠けないで机上講習で結び方くらい頭に入れておけばもっと実習時間が充実したであろうに。
いざ、岩と格闘、大股でガシガシと登ることやヨッコイショと膝をついて登り上がるということはNGであることすら知らなかった。「登ればいいんでしょ」ではないのだ。
どこに足を掛けるか、どこの岩を掴むか、まるでパズルだ。下を見るとヘルメットがコツンと岩にぶつかる、三点確保とかもうすっかりどっかに飛んでしまっている。
そこそこのところまでは登れたつもりでも岩壁が反り返っている”オーバーハング”がどうしようもなく越えられない。イメージでは、蜘蛛女のごとく岩の上をひらりひらりと身をかわしながら登って行くはずだったのだけれど、全く見当違い甚だしいこと。
下で見守っていてくださっていたからであろう、不思議と恐怖感は全くない。ただ上に行けず悔しかった。そして何と「面白い!」と思っている自分に気が付く、革命的だ❕
後から写真を見ると、蜘蛛女どころか、まるでうりぼうを追っかけたおっかさん猪が岩にへばりついているようで、全くイケてない。側で練習をされていた皆さんの颯爽としたお姿とは到底かけ離れている、ということで、いつかこれも復習ならぬ復讐をしたいと心密かに思っているところだ。そして、あーでもない、こーでもない、あれぇ⁇とかロープを手にちょこっとおさらいをやったりしているこの頃である。
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