白峰三山 雨の稜線
期 間 2024年8月17日(土) ~ 20日(火)
場 所 南アルプス 白峰三山
メンバー Ko Sa
天 気 曇 晴れ 雨
行 程( 17日) 22:00 芦安市営駐車場 (18日) 芦安市営駐車場 5:15 (バス) = 広河原6:15 - 7:00(バス) = 奈良田第一発電所 7:39 - 8:20 ~ 早川水系発電所取水口 9:30 ~ 大古森沢出合 10:30 ~ 大門沢小屋 13:00 (19日) 大門沢小屋 4:05 ~ 稜線 8:25 - 8:40 ~ 農鳥岳10:10 - 10:15 ~ 西農 鳥岳11:10 - 11:45 ~ 農鳥小屋 12:25 (20日) 農鳥小屋 3:55 ~ 間ノ岳 5:35 - 5:40 ~ 中白根山6:40 ~ 北岳山荘7:10 - 7:20 ~ 北岳 9:05 - 9:30 ~ 北岳肩ノ小屋 10:05 - 10:15 ~ 小太郎尾根分岐 10:40 ~ 白根御池小屋 12:10 - 12:25 ~ 広河原 14:30 (乗合タクシー) = 芦安市営駐車場
【17日】悪天候で出発を2回延期し、今回の出発前日も台風で気分が盛り上がらない 中パッキングをした。しかし、当日に太陽を見るとやはり山に行く気になる。数台しかい ない芦安の駐車場で車中泊。暑くて窓を開けていたら蚊と蚋にいいように刺され、仕方なく窓を閉める。
【18日】始発のバスは2台で広河原へ。奈良田へ向かうバスには10人も乗っていなかったと思う。広河原を出てから、ひたすら下り続けた車中でいつ登り返すのかと思っていたら第一発電所。ここで降りたのは我々だけだった。 今日は大門沢小屋までだ。のんびり朝食を摂り出発。山の方には暗い雲が掛かっている。 稜線は天気が悪いのか心配だ。山道が崩落しているのか、何度も急ごしらえの道に誘導さ れる。樹林帯の道なので日差しが遮られ暑くない。一旦離れた大門沢に再び近付き、2度 渡り返して大門沢小屋に到着。草の上にテントを張る。
【19日】今日は長丁場なので4時に出発。5時頃になり懐電を消す。大門沢を離れて から急登となる。木の間越しに青空が見えるのが救いだ。しばらく登って稜線が見えたが 遠い。すぐ樹林帯に戻り遠景は遮られた。ようやく樹相が這松になり稜線が近いことを知 らせてくれる。 やっと出た稜線 西農鳥岳へ向かう 農鳥岳への登り・左は西農鳥岳 西農鳥岳への登り 3 本足の鉄組があり稜線に着いた。

360度の展望だ。正面に農鳥岳が大きく広がり、左 後ろに塩見岳が聳える。気持ちの良い稜線を歩く。農鳥岳 はちょっと手前で一本取ったので、写真を撮り通過。がれ 場を歩いて西農鳥岳に着く。雷鳴も雷雲も無く、穏やかな 夏山だ。ここまでのペースでは北岳小屋に着くのが遅くなりそうなので、予定を変更し今日は農鳥小屋泊まりとする。 西農鳥岳で飽きるほど山々を眺め、重い腰を上げる。一気 に下って農鳥小屋。天水も売っていたが、20分下った所 にある“南アルプスの水” を汲む。冷たくておいしい。明 日も早いのと、今日の疲れで5時過ぎには眠る。天気は下り坂とか。

【20日】夜中にテントをたたく強い雨音に何度か目を覚ます。降ったり止んだりだ。 残念ながら出発時は雨中のテント撤収となった。今日も4時出発。間ノ岳へははっきりと した稜線が無く、道も右左と振れる。懐中電灯で道を探すが、ペンキマークはかなりしっかり付いていたので、迷うことなく登れた。霧が深かったら怖い所だ。山頂に着いた時に は明るくなっていたが、周期的に雨が降り、風もあった。景色が無いので中白根山を通過、 北岳小屋で休憩。ここはテントサイトの事前予約・支払いだったので、無断キャンセルした我々にはお金が返ってこない。電話は通じないし。無理して歩いて遭難のリスクは上げ たくない。

無断キャンセルで小屋が迷惑するのも分からないではないが、システムを改善 して欲しいものだ。 さあ、本日最後の登りに向かって出発する。富士山に次ぐ高峰北岳。相変わらず雨は降ったり止んだりを繰り返す。遠望は利かないが、たいして風が無いのが助かる。高山植物 を見ながら歩を進める。岩場の連続の後、梯子を登り程なくして山頂に着く。 この時だけは雨が止んでいたが相変わらず霧の中だった。広河原2時のバスがあるので、 余裕はないが頑張ることとする。下る、下る。肩の小屋も雨の中。登って来た人に聞くと、 下は止んでいるとか。小太郎尾根への分岐から草スベリに。こんなところ登りたくないと 思う急坂をひたすら下る。途中で負傷者(単独行)が居た。滑って頭を打ち出血。白根御池 へ救助要請は他の登山者がした。何もできないので下山する。何か心が引っ掛かる。救助 隊が来るまで一緒にいるべきだったのだろうか。

花に囲まれた池のある白根御池で小休止。なだらかな道を歩いてから急坂を下り、再度 なだらかになり広河原の看板にゴールが近いことが分かる。旧広河原山荘の横を通り野呂 川を渡り縦走を終えた。気が付いたら晴れていた。 2 時のバスはとうに行ってしまったが、9人乗りの乗合いバスが登山客で満席になるの を待って、芦安へ向け出発した。久々の登山だった。駐車場近くにある金山沢温泉で汗 を流し、帰京した。
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