霧訪山(みどり湖駅から塩尻駅)
日程:2020/12/27
メンバー:H、S
8:20 みどり湖駅→10:07 大芝山→10:50 霧訪山→13:40 鳴雷山→15:10 塩尻駅
この日は会のSさんを誘って霧訪山。そもそもの発端が自分の18きっぷ消化という前提もあって、雪山に行きたいというSさんの希望に添えるところでいいところの折り合いがつかず、少し雪があるかも…くらいの感じで決めた。
出発地点のみどり湖駅は住宅街にある無人駅。住宅街の中からスタートするときは登山口までの道のりが難しい。GPSの地図を確認しながら取り付き地点まで移動する。取り付き地点も一般登山道ではないのでGPSを確認しながら進むが、Sさんが「時間はあるのだから地図読みしながら行きましょう」と発案、これに乗って携帯GPSを封印して地形図とコンパスを使いながら進むことにする。序盤は道なき道とはいえ、尾根に乗って登っていくだけなのでそれほど迷うところはない。急斜面だが林業の作業者が入っているような形跡もあり、途中からはビニールテープや有刺鉄線で仕切られたようなところが続く。後からキノコの山のため立ち入り禁止という張り紙なども出てきて、そのためだったのかと納得した。ひとしきり急登が一段落して少し歩いたところに鉄塔があり、なかなかの眺望。続く洞ノ峰も少し開けていて北アルプスが望める。大芝山も期待していたが、登山道の途中かというところに山頂標識があり、拍子抜け。
大芝山から霧訪山は距離はそこそこあるがアップダウンはあまりなく、さくっと到着した。ここでは数名が休憩中。この日は天気も良くて風も弱く、一休みには最適のコンディション。山頂からは360度の眺望で名だたる山も一望できる。14時前に洗馬駅につけば早く帰れる予定ではあったが、もう間に合いそうもないのであきらめてゆっくり景色を堪能し、腹ごしらえをして西方向へと進む。
霧訪山から先はやや残雪が多く、下り斜面がいやらしい。チェーンをつけようかと思ったがSさんが「このくらいならいいでしょ」というので仕方なくそのまま降りる。確かに積雪の区間は短いのでいちいちつけ外しするのも面倒ではあったが、滑らないか気を付けながら降りるのもこれはこれで嫌なもの。さらにおそらくこちらのルートは人通りが少ないせいか、霧訪山への登りよりも残雪が多い印象で思ったより雪道が続いた。えぼしから先の1277峰は何があるわけではないが、一応立ち寄ってみる。この辺りが一番雪が多かった。
えぼしから小沢峠まで下ると急な登り返し。キノコを守るために設置された有刺鉄線が登山道のすぐ脇に張り巡らされ、注意を要する。登りが一段落したところで露岩帯が出現し、これを直登する。ホールド、スタンスともに豊富にあるがロープや鎖はないので、注意は必要。岩を登るとこれまでに歩いてきた尾根が一望できた。さらにしばらく登ると1160ピークに到着。遠目に見て尖った存在感がある山なのでこれが鳴雷山かと思ったのだが、名前すらない山というのが残念。鳴雷山はここから少し下ったところにあるひっそりとした山で、眺望はない。
下山後はちょうどよい時間の電車、バスがなかったので、塩尻駅まで歩くことにする。途中の平出遺跡で復元された立派な住居を覗いて帰路に就いた。読図、眺望、岩場、観光などを楽しめる変化に富んだ良いルートだったと思う。
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